薔薇は静かに嗤う

5月後半に描いていたダークな雰囲気のアリスと薔薇の絵です!

下描きは企んだ顔と腕組みポーズはかなり前に描いてたんですがシチュエーションやキャラをあまり決めてなかったのが企みといえばやっぱりアリスだろうと薔薇と組み合わせるのもスイスイ決まり、服も悩みながらなんとか決まりました!

下描き、色決め、途中経過はこちら↓

かなり毒々しい色となってますが、下描きや色決めでは毒々しさはありながらもきちんと薔薇を描いていたんですが…

絵を大きくしたいなと線画の薔薇を描き足してここからマスキングするはずが、描く前は考えていなかったのにふと思い立ちまして。

インクをぶちまけ…ごほん。コピックインクで描こう!と(  * ‘ ꒳ ‘ )💡

思い立ったが吉日!コピックインクを茶色の小ビンから出してまずはアリス、薔薇全体にかかる大きな影を紫色の薄めというとBV000しかなかったのでそれに決め蓋と一体となったスポイトでとって広げるも、スポイトであまり取れないからか広がらず。

同じ色のコピックを使いニブで広げるもなかなかに…仕方ないので最終的にはスポイトをコピックのニブにつけてガシガシ塗って隙間を埋めたり、顔近辺は重要なのでそこはV20のコピックで薄めに入れたりと慎重にいきました!

そして薔薇の部分は赤紫のV01、青紫はB63のインクでまずはV01をスポイトでとって落とす、時々散らせるように、終わったら次はB63を上から垂らすと混じっていくのでまた影に使った薄い紫のBV000を落としたりまたV01とB63を、といった具合に重ねていってあえてふちを残すようになぞったりはせずそのままにしたらなんかいい色合いになってくれたかも!?とわくわく( °ω° )

ここで失敗してたら一巻の終わりですがまあそれは置いておいて((

そこからは肌の色、影となる部分をV01、V000、V12で影と光のところを意識して色を変えて、髪も同様に光の部分はかなり薄い…なんと言えばいいのか微妙な色のE40(ブリックホワイト?)を入れて影部分にはグレー系を入れて光の部分は薄い青紫系のBV31を髪の影で入れて影部分はB63で濃いめに入れていきました*

服の部分は色がないので混色してベースはV01、影部分はそこにくすみ系のV93、青紫系も入れて光部分はBV31も混ぜたところに(ベースのV01に)BV000を混ぜてくすませて、影は青紫系にしてフリルなど影を付けてリボンはくすんだ赤茶色…ここでRV95が大活躍!絶妙な色なのです( ¯꒳¯ )

手袋も塗り、頭の薔薇はちょっとマゼンタ系でベースを塗り濃くしていく時も光を意識してそこまで塗り込まないように、リボンは彩度の低いBG72を中心にして緑も少し入れて青を入れてぼかしたりしました*

服のレース(透け)部分は色を入れる時白い部分を少し残したり、全部塗ったあと0番で細く抜いてまた上から重ねたりして作ってみました〜!

黒い薔薇も塗り、茎はくすんだ緑にしたり光の部分は薄めにして棘はピンクっぽくしました。

重要な瞳とまつげの部分はいつもより暗めに、グレー系で髪が透けてるように薄い色で何度かなぞったりもして良い感じに塗れました( ー̀֊ー́ )✧

ワインとワイングラスはくすんだ濃いめの色で底に沈殿しているように。

波紋は0番で抜いてあとで色を重ねて自然になるよう、同じようにワイングラスも0番で色を抜いて白くしています。

薔薇は線画も描いたし悩んだのですが、インクを落としてほぼ見えないのとここで描き足したら上手く混ざり合っているインクの良さが消えるのでは?と思い薔薇を描き込むのはやめました。

まあ大量にインク落としてるからそもそも上から塗れないのでは?という問題もありますが( ◜︎︎𖥦◝ )

黒い薔薇は花言葉もダークで、思いつきで行ったインク落とし作戦も薔薇の毒々しさを増してくれて意味深長なアリスの表情に波紋を広げるワイン、どれも恐ろしさを醸し出してくれてインパクトのあるお気に入りの一枚となりました!

インクが薔薇に見えて不思議なところとアリスの表情が気に入っています*

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