月と彼岸花

アップが遅れましたが、10月のはじめ頃に描いていた月と彼岸花とラッテの絵です!

今年も綺麗な中秋の名月が見れたので創作パワーを貰って、体は不調だったのでぜーはー言ってましたがなんとしても描きたかったので気合を入れて頑張りました!

うまく彼岸花のシチュエーションが思い付かなくて悩んでいたら、まがたんがタロットの隠者、月と照らされた彼岸花という素晴らしい提案をしてくれたので私の中にも情景が浮かんできて無事決まりました*

隠者のラッテは以前も描いたことがありますが今回はキャラを小さめに、彼岸花と月を印象的にしたかったので引いた感じで全体を描いてみました。

下描き、色決め、途中経過はこちら↓

色決めでだいぶイメージは固まったのですが、画面をだいぶ暗くするので彼岸花をどう描こうかと悩みました。

あませと彼岸花、カルタと彼岸花などはマスキングで白抜き→色塗りにしていましたが今回は赤を鮮やかなまま際立たせたいと思い、マスキングではなくアクリル絵の具を使うことにしました!

なのでマスキングは無しでペン入れもラッテとランタンのみにして、うっすら月と墓(ラッテの後方にある石)は色鉛筆で線を引きましたが色を塗るとまったく見えなくなりました( ˙▿˙ )アレレ?

まあいつもの事ですね!なんとかなる…はず←

まず光の色としてネープルスアイボリーとレモンイエローをランタン、彼岸花の光が当たっている所、月と空の光が入る横の筋に入れて乾かしてから空を塗っていきました。

最初はオキサイドオブクロミウムという落ち着いた緑色を入れて暗くしていって光の筋の所は少し明るめに、ここであんまり使っていなかったグラニュレーションカラー(クサカベの分離色)のスターリーウィンターを、粒子が粗いですが良い色なので空と合うかもと思い空の上下から濃く入れました!

月の部分はその前に緑色を入れてぼかしたりしてましたが、前述の色を入れたら月の部分にも色が溶けるようでおどろおどろしい空の感じが気に入っています( ¯ᵕ¯ )

彼岸花が沢山の予定の暗くする場所は紫色で所々ボタボタ色を落としつつかなり濃くしていき、乾かしてグラニュレーションカラーも入れてラッテまで塗り広げていきました。

大分濃くなったしいい色になってきたので墓もグラニュレーションカラーのひとつで輪郭をなぞるように、光の当たる所を塗ってみるとなんだか雰囲気が出た気がします!

ラッテの隠者っぽい格好は彩度を落としてペリーレーンバイオレット(色は小豆に似てるかも?)と紫を混ぜて塗っていきました。フードには最初に入れた光の色が残っています *

髪はネープルスアイボリーを入れていき色を浮かせて、ラベンダーで紫も入れてここで瞳も塗り塗り。

しかし、もっと影色を暗くするために色を入れると全部ぼやけちゃったので再度入れ直しております‎^_^;

ラベンダーにシェルピンクを混ぜて髪の下の方に塗ったり、瞳は青紫にウルトラマリン系で濃い色を入れて塗っています*

ランタン部分はランタンっぽくするためアイボリブラックで上下を塗り、灯り部分に縦にライラックで薄く線を引いてうすーく広げてみました!ここら辺が終わったらようやくテーマである彼岸花へと着手しますっ\\ ٩( ‘ω’ )و //

使い捨てのパレットに変えて筆も変えて紙コップに水を入れてアクリル絵の具を出して、赤を混色したら乾かないうちに着色です!

アクリルは今回水も一切なしのベタ塗りなので細い線がうまく引けず慣れてないし大変でした;

アクリルに水が入っちゃってる部分もあったのか下の色が暗いから何度か重ねて赤が際立つように塗り、遠くなるほど小さく、光の当たるところは黄色も混ぜた朱色や橙に近い色で塗ってランタン近くの花の色も一部変えてみました!

光の当たるところの彼岸花のように水を含ませた方が描きやすいんですが理想に近づける為筆をプルプル震わせながら頑張りました( ◜︎︎𖥦◝ )

赤色がそこまで浮かずにしっかり乗ってくれて良かったです〜!

最後にラッテの線を色鉛筆で補強したりランタンの境界線を薄く足したりして無事完成!ですーー!!

空がいい色になってくれてとくに月と溶け合うような滲みができたところと墓もいい味を出してくれた気がしてなんだかハロウィンっぽさもあるなあと不思議でした。彼岸花は和のイメージなので…!

暗く妖しい満月の夜、ランタンを手にフードを被り隠者のようなマントに身を隠すラッテと月に照らされ鮮やかに咲く彼岸花…みたいな場面を想像しています。

彼岸花に毒があるのと魔女という存在もあり誰かの墓参りなのか、月夜に何かを探しているのか、すこしミステリアスで意味深長な感じもしてそこから話を想像していくのも楽しかったです*

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